「パソコンにちょっと詳しい人」でした。― ITmediaのセミナーで基調講演に登壇して ―
こんにちは!JS事業部の中村です。
先日、アイティメディア株式会社が主催するオンラインセミナー「変わる情シス 2026 夏」に、基調講演として登壇させていただきました。

全国の中堅・中小企業で、社内のIT やDXを担当されている方々に向けたセミナーです。
テーマは「『AIに詳しい人ゼロ』の中小企業が、年間2,247時間削減できた方法」。
専門家ではなく、「間に立つ人」として
正直にお伝えすると、私はAIの専門家ではありません。
社内での立ち位置は、「他の人より、少しパソコンに詳しい人」。コードも書けませんし、必要になるたびにインターネットで調べながらやってきました。決裁権もありません。経営と現場の間に立つ側の人間です。
だからこそ、同じ立場の方に向けてお話しできることがあるのではないかと思い、お引き受けしました。
振り返ると、揃っていた3つのこと
AI活用を始めたのは2024年8月。専門のIT部門も、プログラミングができる社員もいない状態からのスタートでした。
なぜ1年で全社に広がったのか。振り返ると、3つ揃っていたように思います。
ひとつ目は、情報が揃っていたこと。 楓工務店には「足跡残し」という文化があります。業務のやり方を、動画やドキュメントに残していく取り組みです。
ただ、これはAIのために始めたことではありません。社員が10名ほどだった頃、先輩から後輩へ仕事を引き継ぐ必要が出てきて、でも教える型がなかった。だから「背中を見て覚えろ」をやめて、残すことにした。それだけでした。
ふたつ目は、全員に入口をつくったこと。 全社員向けの勉強会を開き、そのうえで「やりたい人」を募りました。手を挙げた人と進めたので、やらされ感がありませんでした。
みっつ目は、共通の物差しがあったこと。 削減時間という同じ単位で話せるようにしたことで、部署も職種も違う全員が、同じ言葉で会話できるようになりました。
一番お伝えしたかったこと
講演の最後に、こんな話をしました。
目的は、AIを使うことではありません。
私たちの理念は「笑顔を創造し続ける企業」です。
家は、一生に一度の大きな買い物。売って終わりではなく、住んでからが暮らしのスタートだと思っています。その暮らしを守り続けることが、私たちにとっての理念の体現です。
AIは、そのための手段のひとつにすぎません。
効率化そのものが目的になってしまうと、何のためにやっているのか分からなくなります。だから私は、迷ったときにここへ戻るようにしています。
これからも
今年7月には、総務省の情報通信白書にも、当社の取り組みを取り上げていただきました。ありがたいことですが、まだ課題は山ほどあります。
これからも、お客様や仲間の笑顔につながる時間を増やしていけるよう、取り組みを続けていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

