STAFFBLOG

AIを使ってみて気づいた、「見えていなかった課題」

山本勇暉

最近、仕事でAIを使う機会がかなり増えてきました。

文章を作ってもらったり、会議の内容を整理してもらったり、アイデアを出してもらったり。

「AIに仕事を任せる」という使い方が、少しずつ当たり前になってきています。

ただ、実際にAIを使っていて、個人的に面白いなと思ったことがあります。

それは、

AIに仕事をさせるために質問していると、自分たちの会社の「曖昧な部分」が見えてくることです。

例えば、AIに、

「営業の成果を上げるための仕組みを考えて」

と聞いたとします。

するとAIから、

「営業プロセスを整理しましょう」
「KPIを設定しましょう」
「顧客情報を一元管理しましょう」

など、いろいろな提案が返ってきます。

そこで、

「うちは営業プロセスって、そもそも言語化できているかな?」

と考える。

すると、

「実は、できていないかもしれない」

ということに気づく。

これがAIの面白いところだと思っています。

AIは「答えを出す道具」だけではない

AIというと、

「仕事を効率化するもの」
「人間の代わりに仕事をするもの」

というイメージが強いと思います。

もちろん、それもAIの大きな価値です。

ただ、経営者やマネージャーにとっては、

「自社について考えるきっかけを作る道具」

として使うのも面白いのではないでしょうか。

例えば、

「うちの会社の採用課題を整理して」

とAIに相談する。

すると、AIから質問が返ってくる。

「採用したい人物像は明確ですか?」
「入社後にどのように育成していますか?」
「社員が辞める理由を把握していますか?」
「採用活動の成果をどの数字で判断していますか?」

こうした質問に答えようとすると、

「あれ?ここってちゃんと決まっていないな」

という部分が出てきます。

つまり、AIに相談することで、今まで「何となく」で進めていたことが、言語化を求められるわけです。

「人が足りない」だけが採用課題ではない

これは採用についても同じだと思います。

経営者の方から、

「人が足りない」
「採用が難しい」
「良い人が採れない」

という話を聞くことがあります。

もちろん、本当に採用人数が足りないケースもあります。

ただ、一度AIにこんな質問をしてみてもいいかもしれません。

「人が足りないことで、会社の中で何が起きていますか?」

例えば、

・社長が現場業務から抜けられない
・管理職が新人教育に時間を取られている
・営業担当によって成果に差がある
・採用しても早期に辞めてしまう
・特定の社員しかできない仕事が増えている

こうして掘り下げていくと、

「人が足りない」

という最初の課題の奥に、

「そもそも組織の仕組みが、人の増加に追いついていない」

という別の課題が見つかることがあります。

AIを「壁打ち相手」にする

個人的には、AIを使うときにおすすめなのが「壁打ち」です。

何かを決めてもらうのではなく、

「自分はこう考えているけど、他に考えられることはある?」

と聞いてみる。

例えば、

「社員が育たない。研修を増やそうと思っている」

とAIに伝えてみる。

すると、

「研修量の問題ではなく、そもそも現場で実践する機会が少ないのでは?」
「上司によって教える内容が違うのでは?」
「評価基準が曖昧なのでは?」

など、自分とは違う角度から質問や意見を返してくれます。

もちろん、AIの回答がすべて正しいわけではありません。

最終的に判断するのは人です。

ただ、自分一人では考えなかった視点を得るための「壁打ち相手」としては、かなり便利です。

AI時代だからこそ「人」の重要性が増す

ここまでAIの話をしてきましたが、だからといって「これからはAIがあれば人はいらない」という話ではありません。

むしろ逆だと思っています。

AIを使えば使うほど、

「誰がAIを使うのか」
「何をAIに任せるのか」
「人は何に時間を使うのか」

ということが重要になります。

例えば、AIによって資料作成の時間を1時間短縮できたとしても、その1時間を何に使うかで会社の成果は変わります。

お客様と話す時間に使うのか。

社員との1on1に使うのか。

新しいサービスを考える時間に使うのか。

ここはAIでは決められません。

だからこそ、AIによって生まれた時間を「人にしかできない仕事」に使える会社が、これからより重要になってくるのではないでしょうか。

AIを使って「自社を見直す」

AI活用というと、どうしても「何の業務をAIに置き換えるか」という話になりがちです。

でも、経営者の方には、

「AIに何をさせるか」だけではなく、「AIに質問することで、自社の何が見えてくるか」

という使い方もおすすめしたいです。

「うちの会社の強みは何?」
「社員が辞める原因として考えられることは?」
「採用した人が活躍できない原因は?」
「社長がいなくても回る組織にするには?」
「今の組織でボトルネックになっていることは?」

こうした質問をAIに投げてみるだけでも、自社について考えるきっかけになります。

そして、そこで見つかった課題が、

「採用なのか」
「育成なのか」
「業務の仕組みなのか」
「マネジメントなのか」

を整理していく。

BOXJOBも、単純に「人を採用する」だけではなく、企業の組織づくりや人材活用について考えるきっかけを提供できるサービスでありたいと考えています。

AIによって、仕事のやり方はこれからどんどん変わっていくと思います。

だからこそ、

「AIに仕事を奪われるか」ではなく、「AIを使って、自社の仕事をどう変えていくか」。

経営者にとっては、そんな視点がこれからますます重要になってくるのではないでしょうか。

 

 

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