30坪なのにここまで広い!22帖LDKと吹き抜けで実現した“豪邸見え”の家
「30坪の家」と聞くと、コンパクトで一般的な住まいをイメージする方も多いかもしれません。しかし今回ご紹介する住まいは、30坪とは思えないほどの開放感を持つ住宅です。22帖のLDK、大きな吹き抜け、外とのつながりを感じる窓計画など、面積以上に広く見せる設計が随所に取り入れられています。限られた面積でも工夫次第でここまで広く感じられる家がつくれる。その実例をルームツアーとともにご紹介します。
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目次
30坪でも広く見える家づくりの考え方
外観と玄関で感じる“豪邸見え”の工夫
22帖LDKをさらに広く見せる設計ポイント
水まわりと収納を両立した間取りの工夫
2階に取り入れた家事ラク・子育てラクの工夫
まとめ
30坪でも広く見える家づくりの考え方
30坪の住宅は、日本の注文住宅では比較的スタンダードなサイズです。そのため多くの場合、LDKは18帖前後に収まるケースが一般的です。
しかし今回の住宅では22帖のLDKを確保しながら、さらに広く感じられる空間が実現されています。
その理由は、単純に面積を増やしているわけではありません。視線の抜け、外とのつながり、縦方向の空間、廊下の使い方、収納の配置といった複数の設計要素を組み合わせることで、体感的な広さを生み出しているからです。
限られた面積でも設計の工夫によって空間の印象は大きく変わります。この住まいはその好例と言えるでしょう。

外観と玄関で感じる“豪邸見え”の工夫
外観は装飾を抑えたシンプルな箱型デザインが特徴です。正面には窓を多く設けず、建物の面をきれいに見せることで輪郭を強調しています。これにより、実際の面積以上に建物のボリューム感を感じさせる外観になります。
外壁にはジョリパットという意匠性の高い塗り壁を採用しています。
敷地の高低差を活かしたアプローチも、建物を大きく見せる要素のひとつです。階段を上がっていく動線が住宅への期待感を高め、邸宅のような印象を与えます。
さらに印象的なのがシンボルツリーの存在です。玄関アプローチと室内の両方から見える位置に植栽を配置することで、外観のアクセントでありながら室内からの景色としても機能しています。


22帖LDKをさらに広く見せる設計ポイント
この住宅の中心となるのが22帖のLDKです。30坪の住宅でここまで広いLDKを確保しながら、他の空間も成立させている点は大きな特徴です。

広く感じる理由は面積だけではありません。設計の工夫によって、さらに大きな空間として感じられるようになっています。
まず大きな窓によって外とつながる設計がされています。リビングの先にはウッドデッキと庭があり、視線が屋外まで抜けていきます。ウッドデッキだけでも約4帖の広さがあり、リビングの延長として使える空間です。そのため室内のLDKは体感的に30帖以上の広さを感じさせます。

次に吹き抜けによる縦方向の広がりです。
吹き抜けによって天井が高くなり、視線が上方向にも広がります。これにより空間に圧迫感がなくなり、開放感が大きく向上します。高い位置に設けた窓から自然光が入り、日中は照明が不要なほど明るい空間になります。
吹き抜け部分には建物の揺れを抑えるための構造材、水平ブレスが設置されています。

またキッチンの奥にはパントリーが設けられており、冷蔵庫を収納することもできます。これにより家電の生活感が見えにくくなり、LDK全体のデザイン性を保つことができます。
リビングにはカウンターも設置されています。このカウンターはブラケットで固定されており、脚がない、浮いたようなデザインになっています。視線を遮らないため空間がより広く感じられます。
水まわりと収納を両立した間取りの工夫
LDKを広くすると、水まわりがコンパクトになりがちです。しかしこの住まいでは水まわりの機能性もしっかり確保されています。
洗面スペースには幅1.2mの造作洗面が設置されています。大人二人が並んで使えるサイズです。
脱衣室は約2帖あり、洗濯機と作業カウンターを設置できる余裕があります。浴室も1616サイズが採用されており、一般的なファミリー向けの広さを確保しています。
この間取りのポイントは、水まわりを一か所にまとめていることです。動線を短くすることで廊下面積を減らし、その分をLDKなどの空間に使うことができます。



2階に取り入れた家事ラク・子育てラクの工夫
2階には家事と子育てを考えた工夫がいくつも取り入れられています。
吹き抜けに面した場所には室内干しスペースがあります。日当たりが良く洗濯物が乾きやすいため、外に干す必要がありません。天候や防犯を気にせず洗濯ができる点もメリットです。

主寝室は小上がりの空間になっています。マットレスを置くだけでベッドとして使える設計で、旅館のような落ち着いた雰囲気を演出しています。

もうひとつ特徴的なのが子どもスペースです。通常は廊下になる場所を広く取り、プレイルームとして使える空間にしています。テレビやプロジェクターを設置することもでき、子どもたちが遊ぶ共有スペースとして活用できます。
このように通路としてしか使われない廊下を活用することで、30坪でも無駄のない間取りが実現されています。

まとめ
今回ご紹介した住宅は、30坪という限られた面積の中で広さと快適性を両立した住まいです。
22帖のLDKと吹き抜けによる開放感、外とのつながりを感じる窓計画、そして廊下まで有効活用した間取り設計によって、実際の面積以上の広さを体感できる住宅になっています。
「30坪だからコンパクトな家になる」と考える必要はありません。設計の工夫によって、暮らしやすさとデザイン性を両立した住まいをつくることは十分可能です。
これから家づくりを検討している方にとって、非常に参考になる事例と言えるでしょう。
