34坪なのに“豪邸”と錯覚する家! 廊下ゼロで実現した28畳LDKの設計術
「34坪でここまでできるの?」と驚く声が上がる住まいです。
一般的な広さと言われる34坪という延床面積でありながら、28畳もの大空間LDKを実現。しかも水回りや収納を削ることなく成立しています。
その秘密は「廊下をなくす」という設計の工夫にありました。限られた面積を最大限に活かし、豪邸のように感じさせる空間設計を徹底解説します。
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目次
34坪でも豪邸に見える外観デザインの考え方
廊下ゼロで実現した28畳LDKの秘密
水回りを削らずに広さをつくる設計術
ドマリビングという新しい居場所
3つの吹き抜けが生む圧倒的な開放感
2階も妥協しない間取り構成
性能があってこそ成立する大空間
まとめ
34坪でも豪邸に見える外観デザインの考え方
延床34坪とは思えない迫力の外観が、この家の第一印象です。
敷地は約50坪という一般的な広さ。それでも大きく見える理由は、2面道路に面した立地を活かし「見える面」を意識した設計にあります。
外壁は塗り壁をベースに、2つの箱を組み合わせたようなデザインで奥行きを演出。軒天にはレッドシダーを採用し、水平ラインを強調することでボリューム感を高めています。


廊下ゼロで実現した28畳LDKの秘密
この家が広い最大の理由は、廊下をほぼゼロにしていることです。
一般的な間取りでは、玄関ホールや洗面前に“通路専用スペース”が生まれます。しかしこの住まいでは、それらを機能と兼用させています。
洗面スペースを廊下と一体化し、移動空間を「部屋の一部」に変換。その結果、削った面積がLDKへ還元され、28畳という大空間が成立しています。


水回りを削らずに広さをつくる設計術
広いLDKの裏側で、どこも犠牲になっていないことがこの家の本当の凄さです。
洗面は幅約1.2mを確保し、2人並べる余裕ある設計。
トイレは1畳、脱衣室は約2.5畳、浴室は1616サイズと標準的な広さを確保。
さらにパントリーまで備えています。
「リビングを広げる=どこかを狭くする」という発想ではなく、面積の使い方を最適化することで両立させています。


土間リビングという新しい居場所
LDKの奥に設けられた“ドマリビング”が、さらに広さを感じさせます。
一段下げた土間空間は、庭とフラットにつながる設計。外との連続性を生み出し、視線が奥へ抜けることで実面積以上の広がりを感じます。
大型犬との暮らしを想定し、外から直接出入りできる動線や足洗い場も完備。
また、ロードバイクやアウトドア用品の保管場所としても活用でき、趣味空間としても機能します。


3つの吹き抜けが生む圧倒的な開放感
この家には吹き抜けが3つあります。
南側に建物がある立地条件を逆手に取り、東から光を取り込む計画を採用。
時間帯によって光が差し込む位置を変え、1日を通して明るさを確保しています。
吹き抜けは床面積に算入されないため、視覚的ボリュームは増やしつつ延床は抑えられる。
豪邸に見える理由のひとつがここにあります。

2階も妥協しない間取り構成
LDKを広げながら、2階も十分な広さを確保しています。
4.5畳の子ども部屋を2室、6畳の主寝室、ウォークインクローゼット、2階トイレまで完備。
洗濯物を干せるスペースも確保し、生活動線も合理的です。
どこかが極端に狭いという印象はありません。



性能があってこそ成立する大空間
これだけの大空間が快適に成立するのは、住宅性能が高いからです。
耐震等級3を確保し、断熱性能(UA値)は0.43。
高気密高断熱だからこそ、大きな吹き抜けや広いLDKでも温度ムラを抑えられます。
性能が伴わなければ、この開放感は“寒い家”になってしまいます。


まとめ
34坪でも、設計次第で豪邸のような暮らしは実現できます。
廊下をなくす。
機能を兼用する。
視線の抜けをつくる。
光をコントロールする。
単に面積を増やすのではなく、使い方を変えることで空間の質は大きく変わります。
「広いリビングは無理かもしれない」と諦める前に、間取りの考え方を見直してみる価値は十分にあるでしょう。
