ママ友がいつ来ても大丈夫!パントリー直結&家事ラク動線で“散らからない家”ルームツアー
「ズボラな私でも、ママ友をいつでも呼べる家にしたい」——そんな想いから生まれたのが、今回ご紹介する楓工務店の住まいです。2歳・4歳の姉妹を育てる奥様が、自身の経験をもとに考え抜いたのは、帰宅動線と収納計画、そして家事が“ながら”で完結する間取り。片付けが苦手でも散らかりにくい工夫が詰まった、リアルな子育て世帯のルームツアーをお届けします。
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目次
- 元ズボラ奥様の「ママ友がいつ来ても大丈夫な家」づくり
- 黒い外観とカーポートがつくる“見せる”ファサード
- DIYで仕上げた庭とウッドデッキで“おうちキャンプ”
- 玄関〜シューズクローク〜パントリーの「神帰宅動線」
- パントリー収納術:大量買いも書類もここで完結
- 横並びダイニング&見守りキッチンで家族時間を中心に
- くぼみスペースは「キッズコーナー」から「スタディースペース」へ
- 吹き抜けリビングと窓計画で叶えた“明るいのに見られない”安心感
- 洗面・脱衣分離&室内干しで完結する時短ランドリー
- 2階は家族のプライベートゾーンに。寝室収納はあえて外出し
- 子供部屋&2階トイレまわりの“将来を見据えた”工夫
- 住んで1年半のリアルな感想と、楓工務店を選んだ理由
- まとめ|「いつでも来てね」と言える家は、動線と収納でつくれる
元ズボラ奥様の「ママ友がいつ来ても大丈夫な家」づくり
奥様はご自身のことを「元ズボラ」と表現します。
実家暮らしの頃は、部屋は散らかりっぱなしで片付けが苦手だったそう。
奥様「新しい家では、せっかくだから“綺麗を保ちたい”と思って。心もすっきりするし、朝起きて綺麗な部屋だと気持ちいいんですよね。」
とはいえ、現在は4歳と2歳の女の子、2人のお子様を子育て真っ最中。
子供がいると、どうしても物もおもちゃも増えて、片付けは後回しになりがちです。
さらに、近所に同世代家族が多い分、
- 当日の朝に「今日うちで遊ぼう」と急に決まる
- 子供同士の約束から、流れでママ友が集まる
ということもよくあるそう。
奥様「“隠せる家”も大事だけど、できれば“いつでも人を呼べる状態”を保てたらいいなと思って、間取りと収納をすごく考えました。」
この家は、そんな奥様のリアルな悩みから生まれた「ズボラ目線の家事ラク動線」と「見せたくない物をサッと隠せる収納計画」がギュッと詰まった住まいです。
黒い外観とカーポートがつくる“見せる”ファサード
外観は、黒をベースに木目をアクセントにした、落ち着いたカッコいい佇まい。
袖壁をフレームのように出したデザインで、道路側には大きな窓をあえて設けず、シンプルさとプライバシーを両立しています。

- 車2台分をすっきり停められるサイズ
- 一般的には後ろに立てる支柱を、あえて前に伸ばすことで
→ 車の出入りやドアの開閉スペースを広く確保
→ さりげない門構えのような雰囲気もプラス
小さなお子様がいるご家庭だと、
「隣の車にドアをぶつけないように…」というストレスが地味に大きいもの。
支柱位置の工夫一つで、そのストレスを減らせる好例です。
DIYで仕上げた庭とウッドデッキで“おうちキャンプ”
カーポート奥には、ご主人こだわりのアウトドア空間。
- 人工芝と砂場スペース
- プライベート感のあるフェンス
- ご主人DIYのウッドデッキ
が組み合わさり、“おうちキャンプ”が楽しめる庭になっています。

フェンスでしっかり囲っているので、
- 小さなお子様が道路側に飛び出さない安心感
- 反対に、外からも簡単には入れない防犯性
も両立。
奥様「子供は庭で遊んで、私は横で洗濯物を干したり…という過ごし方が多いですね。」
庭やデッキを「あとからDIYできる余白」として残しておくのも一戸建てならではの楽しみ方です。
玄関〜シューズクローク〜パントリーの「神帰宅動線」
間取りの大きなポイントが、玄関からキッチンまでの“帰宅動線”。
玄関には、靴収納だけでなく、おじい様が描かれた絵やディフューザー、季節のグリーンを飾れるスペースを確保。
「ただ靴を置くだけの玄関」ではなく、“お出迎えの顔”になる玄関にしています。
玄関横には、コートやベビーカー、長靴、傘などをまとめて収納できるシューズクローク。
ここが帰宅時の“第1中継地点”です。
- 帰宅 → 靴を脱ぐ
- コートを掛ける
- ベビーカーや外遊びグッズをそのまましまう
までを玄関スペースで完結させることで、リビングに「外の物」が持ち込まれないようにしています。

パントリー収納術:大量買いも書類もここで完結
シューズクロークの奥には、キッチン直結のパントリーが。
買い物から帰ってきたら、
車から荷物を降ろす→シューズクロークからそのままパントリーへ→とりあえず全部パントリーに“ドンッ”と置く→子供の手洗い・移動が落ち着いてから、ゆっくり仕分け・収納
という流れにできるため、買い物袋がダイニングに散乱することがなくなりました。

収納ルールは以下のように決められています。
- 上段:ティッシュやキッチンペーパーなど、日常使いのストック
- 中段:レトルト食品・ふりかけ・コーンフレークなど
- 低い位置:子供の食器やおやつ
- 反対側:幼稚園の書類・郵便物・「よく見る書類」の定位置
奥様「見える場所にストックをまとめておくことで、“なくなってから買う”スタイルに。しまい込んでダブって買うことが減りました。」
さらに可動棚にしておいたことで、暮らしながら収納の高さや箱のサイズを変えられる柔軟性も確保しています。
横並びダイニング&見守りキッチンで家族時間を中心に
キッチンは、奥様が間取り打合せの当初から希望していた「ダイニング横並びレイアウト」。
横並びレイアウトのメリット
- 配膳がスライド動作だけで完了
- お皿の下げ・片付けも一歩で完結
- 子供から目を離さずに料理・片付けができる
- 座ったまま冷蔵庫や収納にも手が届く
奥様「ちょっとズボラなんですけど(笑)、座ったままでも動きやすいレイアウトで家事がすごく楽です。」
加えて、キッチンをLDKの“真ん中”に配置することで、
- リビングで遊ぶ子供
- くぼみスペースで遊ぶ子供
- 庭・デッキで遊ぶ子供
を、キッチンからぐるっと見守れるようになっています。

くぼみスペースは「キッズコーナー」から「スタディースペース」へ
リビング正面には、壁を少しへこませた「くぼみスペース」があります。
現在は、
- 子供のおもちゃを置いてキッズスペースとして活用
- リビングからもキッチンからも目が届く安心ゾーン
として使われていますが、奥様は将来の使い方も見据えています。
奥様「ここで遊ばなくなったら、カウンターを置いてスタディースペースにしようかなって。くぼんでいるから、机を置いても通路の邪魔にならないんです。」
- 小さいうちは:おもちゃコーナー
- 小学生〜:スタディースペース
- 将来:ワークスペースやカウンターバー的な使い方も可能
と、成長やライフステージに合わせて変化できる、“用途可変スペース”になっています。

吹き抜けリビングと窓計画で叶えた“明るいのに見られない”安心感
敷地は、隣家との距離が近い住宅街。
1階の窓だけでは採光が取りづらい条件でしたが、大きな吹き抜けと2階の高窓で、明るさをしっかり確保しています。
ポイントは「光の取り方」と「お隣との窓位置」
- 日当たりが心配な土地でも、吹き抜けから上部の光を取り込む
- 窓はお隣の窓位置を確認したうえで計画
- リビングの大きな掃き出し窓も、向かいに窓がこない位置に配置
設計士「どちらのお家も当社で建てさせていただいているので、お互いのプライバシーを守れるよう、窓位置を調整しながら計画しています。」
「カーテンを開けっぱなしでも視線が気にならない」というのは、暮らしのストレスを大きく減らしてくれるポイントです。


洗面・脱衣分離&室内干しで完結する時短ランドリー
家事ラクのもう一つのポイントが、水まわりのレイアウト。
「洗面」と「脱衣洗濯スペース」を分けた間取りになっています。
洗面:来客にも開いている“見せる場所”
- 帰宅後すぐの手洗い動線上に配置
- ママ友が来ても使いやすいよう、脱衣室からは独立
- 幅を広くとり、将来は姉妹2人並んでも使えるサイズに
設計士「女の子お二人なので、将来の身支度やメイクのことも考えて、ゆとりのある洗面台にしました。」
奥様「洗って、その場で干して、乾いたらそのまましまえるので、本当にここだけで完結します。お風呂上がりに着替えも全部済ませてからリビングに行けるのが楽ですね。」
来客時に「洗濯物見られたくない…」というストレスを防ぐために、
“見せる洗面”と“生活感OKな脱衣室”をきっちり分けた水まわり計画になっています。


2階は家族のプライベートゾーンに。寝室収納はあえて外出し
2階は、基本的に家族だけが上がるプライベートゾーン。
- 主寝室
- 子供部屋2室
- ホール収納
- 2階トイレ+手洗い
といった構成になっています。
主寝室は約6.7帖。
一見「収納がない?」ように見えますが、あえてクローゼットは廊下側に分離しています。
奥様「主人の帰りが遅いことも多いので、夜にガサガサ着替えられると子供が起きちゃうなと思って…。寝室の収納はやめて、廊下側にクローゼットを作ってもらいました。」
- パパが遅く帰ってきても、寝室に入らずに着替えが完結
- 子供がお昼寝中でも、気兼ねなく服の出し入れができる
- 寝室はベッドと最低限の家具だけの、落ち着く空間に
「収納をあえて出す」ことで、夜の家族ストレスを減らした計画です。

子供部屋&2階トイレまわりの“将来を見据えた”工夫
子供部屋は2室。
現状は、まだ子供たちが小さいため、1室はほぼ「モデルルーム」のような遊び場に。
クローゼットはあえて扉をつけず、オープン収納にしたことで、
- 扉の開け閉めの手間がない
- 実際、前の賃貸でもほとんど扉を閉めていなかった
- 視線の抜けで実面積以上に広く感じる
というメリットが生まれています。
子供部屋の間には、2階トイレと専用の手洗いを設けています。
- 夜中に子供が起きても、すぐ近くでトイレ完結
- 将来は手洗いに鏡を付けて、2階でも身支度ができるように
- パパのスキンケアや、子供のヘアセットなどもここで
奥様「いずれはここでも1人で準備が完結できるようにしたいなと思って、鏡もつける予定です。」
クローゼット部分にはロールスクリーン用の下地も入れてあり、「子供の友達が来た時は隠す」といった可変性も持たせています。


まとめ
このお家には、特別な“収納の才能”や“完璧な性格”があるわけではありません。
むしろスタートは「元ズボラな自分でも、綺麗を保ちたい」という奥様の正直な気持ちでした。
- 玄関〜シューズクローク〜パントリーの神帰宅動線
- 見せる/隠すを分けたパントリー&収納計画
- 横並びダイニングと見守りキッチンによる家族時間中心のLDK
- 洗面・脱衣分離+室内干しで完結する時短ランドリー動線
- 収納をあえて外出しにした寝室まわりのストレスフリー計画
こうした一つひとつの工夫が積み重なって、
「ママ友がいつ来ても大丈夫」な日常が生まれています。
「片付けが得意じゃないから…」と家づくりを諦めるのではなく、
自分の性格や暮らし方に合わせて“間取りと収納で助けてもらう”——
そんな家づくりのヒントがたくさん詰まった事例でした。
