新築の入居後1年でやることリスト|点検・お手入れ・保証の活用まで

お引き渡しが終わって、いよいよ新しいお家での暮らしがスタート。荷ほどきが一段落したころ、多くの方がふと不安になります。「このあと、何かやらないといけないことはあるんだろうか」と。
家づくりの情報は、建てるまでのことがほとんどです。土地の探し方、間取りの決め方、住宅ローンの選び方。ところが「住み始めてからの1年」については、まとまった案内が意外と少ないのが実情です。そのため、クロスにわずかな隙間ができたときに「不良品だったのでは」と心配されたり、確定申告の時期になって「そういえば住宅ローン控除の手続きは?」と慌てたりする方もいらっしゃいます。
この記事では、新築に入居してからの1年間でやることを、時期の順番に沿って整理しました。1年点検に向けた準備、新築ならではの「木の動き」との付き合い方、24時間換気やエアコンの正しい使い方、保証を使える状態に保つための条件、そしてお金まわりの手続きまで。奈良・京都南部で家を建てられた方が、最初の1年を安心して過ごすための実践ガイドです。
入居後1年は「家を仕上げていく1年」だと考える
まず知っておいていただきたいのは、新築のお家はお引き渡しの日に完成して終わり、ではないということです。
木造住宅は、四季の温度と湿度の変化にあわせて、木材や下地がゆっくりと伸び縮みを繰り返します。特に最初の1年は、夏の湿気と冬の乾燥を1周ぶん経験する期間。そのため、この時期にクロスのつなぎ目にわずかな隙間ができたり、ドアの締まり具合が少し変わったりすることがあります。これは不具合というより、木の家が周囲の環境になじんでいく過程で起こる自然な現象です。
だからこそ、住宅会社は1年後に点検にうかがう仕組みを用意しています。1年かけて出てきた小さな変化を、まとめて調整する。この考え方が分かっていると、入居後の1年はぐっと気楽になります。
入居後1年の大まかな流れ
- 入居直後〜1か月: 各種手続き/住まいの「初期設定」(換気・エアコン・設備の使い方を覚える)
- 1か月ごろ: アフター部署からの満足度調査のお電話。気になることをまとめて伝える
- 2か月〜11か月: 暮らしながら、気になった点を「メモ」に貯めていく
- 入居して初めての冬(1〜3月): 住宅ローン控除の初年度手続き(確定申告)
- 1年ごろ: おはがきが届く → 日程調整 → 1年点検(無償)
この流れが頭に入っていれば、「今やるべきこと」を迷わずに判断できます。以下、時期ごとに詳しく見ていきます。
入居直後〜1か月にやること
①住まいの「初期設定」を覚える
新しいお家には、前のお住まいにはなかった設備が入っていることが多いものです。エアコンの運転方法、給湯器の設定、食洗機の使い方、スマートフォンから家の設備を操作できるシステム(LIXIL LIFE ASSIST 2)など、最初の1か月で一通り触っておくと、その後の暮らしが快適になります。
楓工務店では、お引越し後もチャットやお電話で担当スタッフに直接ご相談いただけます。実際に「お風呂の窓の開け方が分からずチャットで聞いたら、すぐに開け方の動画が送られてきた」というお声もいただいています。分からないことは、抱え込まずに聞いていただくのがいちばん早い解決方法です。
②24時間換気は「切らない」
入居直後にいちばん多い勘違いが、換気システムのスイッチを切ってしまうことです。
楓工務店のお家には常時換気システムが備わっており、一日中ごく弱い運転で空気を入れ替え、室内にこもった湿気や汚れを外へ出しています。この換気は、切らずに24時間つけたままが正解です。電気代を気にしてオフにしてしまうと、湿気が抜けにくくなり、結露やカビの原因になりかねません。
③各種手続きの棚卸しをする
入居後は、住民票の異動をはじめ、住所変更の届け出や保険の手続きなど、いくつかの事務作業が発生します。手続きの種類や必要書類は、ご家族の状況やご契約内容によって変わりますので、お引き渡し時にお渡しする書類一式を、まずは一か所にまとめて保管してください。
登記・火災保険・住所変更などの具体的な進め方は、ご契約内容によって異なりますので、担当コンシェルジュにご確認ください。判断に迷うものは、自己判断で放置せず、担当者にお声がけいただくのが確実です。
④1か月後の「満足度調査」のお電話を活用する
楓工務店では、お引き渡しから1か月ほど経ったころに、お引き渡し後のお客様を専門にサポートする部署から満足度調査のお電話を差し上げています。住み始めてから気になった不具合や疑問がないかを細かくおうかがいし、社内の担当者や点検スタッフへ確実に引き継ぐための仕組みです。
このとき、「こんな小さなことを言っていいのかな」と遠慮される方がいらっしゃいますが、小さいうちに伝えていただくほど、対応は簡単で早くなります。気になったことは、遠慮なくお話しください。
入居1年目の「暮らし方」——性能を活かす使い方
高い断熱性能・気密性能を持つお家は、使い方によって快適さと光熱費が大きく変わります。前のお住まいと同じ使い方をすると、せっかくの性能を活かしきれないことがあります。
冬:エアコンは「つけっぱなし」が正解
楓工務店のORDER・SELECTは、真冬にエアコン1台で家中があたたかい断熱性能(UA値0.46以下・HEAT20 G2基準)を確保しています。この性能を前提に採用しているのが、市販のエアコン1台で床下から家全体をあたためる仕組み(ダクトレス全館暖房)です。
この仕組みでは、冬場は22〜23℃程度の一定の温度設定で、24時間つけっぱなしにするのが効率的です。床下の基礎コンクリートに熱がたくわえられ、リビングだけでなくトイレや脱衣所まで、家全体がむらなくあたたまります。こまめにオン・オフを繰り返すと、たくわえた熱が抜けてしまい、かえって効きが悪くなります。
夏:2階のエアコンから冷やす
冷たい空気は上から下へ降りていく性質があります。そのため夏は、2階のエアコンを稼働させて家全体を冷やすのが効率的です。1階だけを冷やそうとすると、2階に熱がこもったままになりがちです。
乾燥する季節の加湿のコツ
隙間がほとんどないお家(C値0.7〜0.8を基準に全棟で実測)は、冬に室内が乾燥しやすくなります。加湿器を使うほか、室内干し用のワイヤーに濡れたタオルをかけておくだけでも、洗濯物を乾かしながら加湿ができて一石二鳥です。
新築1年目に「よくあること」を知っておく
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。新築1年目には、以下のようなできごとが起こることがあります。いずれも点検や調整で対応できるもので、家の欠陥を意味するものではありません。
クロスの隙間・コーキングの割れ
下地の木材が乾燥して縮むと、クロスのつなぎ目にわずかな隙間が出たり、コーキング(すき間を埋める充填材)に細い割れが入ったりすることがあります。実際に「仕方のないことと分かってはいるけれど、隙間が気になる」というお声をいただき、点検時にスタッフが確認して補修しています。
ドアや引き戸の動きが変わる
「ドアの立て付けが悪くなった」「2階の引き戸が全開にならず、手前で止まるようになった」といったご相談も、実際に寄せられています。建具は湿度で数ミリ単位の伸縮をするため、調整で解決するケースがほとんどです。
「バキッ」という音がする
木材が伸縮するときに、鳴る音です。「生活に困るほどではないけれど、たまに音が聞こえる」というご相談をいただくことがあります。柱にあらかじめ入れてある「背割り」(乾燥によるひび割れを防ぐため、意図的に入れた切れ込み)が広がったように見えて心配される方もいらっしゃいますが、これも構造上想定されているものです。
ウッドデッキなど屋外の木部のひび
屋外で雨風と日差しにさらされる木部は、室内より変化が出やすい場所です。ひび割れが気になったら、点検時に見てもらうリストに入れておきましょう。
コツ:気づいたら「メモ」と「写真」を残す
いちばん実用的なアドバイスがこれです。気になった箇所は、その場でスマートフォンで写真を撮り、日付と場所をメモしておく。点検当日に「たしか2階のどこかが……」となるより、写真1枚のほうが圧倒的に伝わります。急ぐものはチャットやお電話ですぐご相談を、急がないものはメモに貯めて1年点検でまとめて、という使い分けがおすすめです。
1年点検——何をして、何を準備するか
点検までの流れ
楓工務店では、お引き渡しからおよそ1年を目安にお家の定期点検を実施しています。時期が近づくと点検希望日時をおうかがいする「おはがき」が郵送され、ご都合を合わせたうえで点検専門のスタッフがうかがう流れです。ご案内が届いたら、早めに日程をご返信いただくとスムーズです。
1年点検は無償です。引き渡し後30年間の定期点検プログラム「カエサポ」(引き渡し後30年間、定期的にプロが家の健康診断をしてくれるサービス)の一環として組まれています。
点検はたくさんのチェック項目に沿って進む
点検では、専門スタッフがチェック項目に沿って各部を確認していきます。具体的なチェック項目の一覧については、点検部署にご確認ください。お客様側で覚えておく必要はありませんので、当日は気になっている点を伝えることに集中していただければ大丈夫です。
点検当日までに準備しておくとよいこと
- 気になる箇所のメモと写真(前述のとおり、これが最重要)
- 点検口・床下・小屋裏まわりの荷物を少しどける(確認しやすくなります)
- お引き渡し時の書類一式を出しておく(保証書・取扱説明書など)
- 設備の不調や使い方の疑問をリストに(キッチン・お風呂・給湯器など)
- 暮らしてみて感じた「ここをこうしたい」も遠慮なく(今後のご相談につながります)
保証を「いつでも使える状態」に保つ
入居後1年でやることの中でも、見落とされやすいのが保証まわりです。保証は「入っていれば自動的に守られる」ものではなく、条件を満たし続けることで有効に保たれるものだからです。
まず、書類を一か所にまとめる
お引き渡し時にお渡しする保証書・取扱説明書・検査記録などは、ひとまとめにして保管してください。10年後・20年後に必要になる書類です。
楓工務店の主な保証(一部)
- 瑕疵担保責任保険(家の重要な部分に問題があった時に修理費用を保証する保険): 構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防ぐ部分で最長25年
- 地盤保証: 20年
- 屋根保証: 塗膜15年・穴あき25年
- 防蟻保証: 10年
- 住宅設備保証: キッチン・バス・給湯器・食洗機・洗面化粧台など10年
- 地震補償(LIXIL SSバリュー): 大地震で家が全壊しても最高2,000万円まで建替え費用の一部を補償。火災保険との併用が可能
最長60年保証を「延長」するための条件
構造と防水の初期保証期間は20年間で、10年ごとに延長することで最長60年まで継続できます。ただし、延長には条件があります。
- プログラムに沿った定期点検(5年ごと)を継続して受けること
- 10年ごとに「維持管理検査」を実施すること
- 有償メンテナンス工事(保全工事)が必要と判断された場合、指定された工事を完了すること
- 別途、延長保証のお申し込みを行うこと(20年目以降の延長時には別途更新費が必要)
つまり、1年点検を受けることは、そのまま長期保証への第一歩ということです。「点検の案内は来たけれど、特に困っていないから」と見送ってしまうと、将来の保証延長に影響することがあります。案内が届いたら受けておく。これが、いちばんコストのかからない備えです。
季節ごとに、自分でできるお手入れ
日々のお手入れは、難しいことをする必要はありません。ポイントは「湿気をためない」ことです。湿気は、木の家にとっていちばんの負担になり、シロアリを呼び寄せる原因にもなります。
通年でやること
- 24時間換気は止めない(前述)
- 換気扇・レンジフードのフィルター清掃(お使いの機種の取扱説明書に従ってください)
- お風呂は使用後に換気を回し、水気を残さない
梅雨〜夏
- 雨のあと、窓まわりや外まわりに気になる箇所がないか目視で確認する
- エアコンのフィルター清掃(冷房を使い始める前に)
- 家の周囲に、木材や段ボールを直置きしない(シロアリを呼び込みやすくなります)
秋〜冬
- 床下エアコンの運転開始前に、周囲に物を置いていないか確認する
- 加湿しすぎによる窓まわりの結露に注意する
- 屋外の木部・ウッドデッキの状態を確認する
入居1年目の「お金まわり」でやること
住宅ローン控除は、初年度だけ確定申告が必要
住宅ローン控除は、入居した翌年に確定申告をすることで初めて適用されます(会社員の方は2年目以降、年末調整で手続きできます)。この初年度の申告を忘れると、その年の控除が受けられません。
実際に、お客様アンケートでも「住宅ローン控除の記入箇所が分からず、自分で調べるのが大変だった」「贈与税の確定申告などの書類の用意がギリギリになってバタバタした」というお声をいただいています。年末までに必要書類を確認し、年明けの早い時期に準備を始めるのが、慌てないコツです。
固定資産税の通知が届く
新築の翌年から、固定資産税の納税通知が届きます。役所から書類の提出を求められることもあり、楓工務店では担当スタッフが必要書類の作成をお手伝いした事例もあります。分からない書類が届いたら、まずはご相談ください。
補助金の実績報告など
ご利用になった補助金の種類によっては、入居後に報告や書類提出が必要になる場合があります。該当する制度がある方は、申請時の案内書類を確認してください。
2年目以降のスケジュールも、先に知っておく
1年点検が終わったあとの流れも、あらかじめ知っておくと安心です。
- 2〜4年目: 楓工務店から連絡し、気になる点をヒアリング
- 5年目: 無償点検
- 6〜8年目: 楓工務店から連絡し、気になる点をヒアリング
- 9年目: 無償点検。法律で定められた10年保証が切れる前に状態を確認する、大切なタイミングです
- 14年・19年・24年・29年目: 有償点検(5年ごと)
9年目の点検が重要なのは、10年を過ぎると自費修理になる部分が出てくるためです。保証が効くうちに状態を見ておく、という考え方です。
楓工務店は、お困りごとがあればすぐ駆けつけられる距離(車で1時間圏内)を施工エリアの目安に設定し、アフターフォロー専門の部署を社内に併設しています。地域密着でお家を建てる意味は、住み始めてからいちばん実感していただける部分かもしれません。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 入居してすぐ、クロスに隙間ができました。不良ではないですか?
木造住宅では、下地の木材が乾燥して縮むことでクロスのつなぎ目にわずかな隙間が出ることがあります。1年目に比較的よくある現象で、点検時に補修対応が可能です。写真を撮っておいて、1年点検でまとめてご相談ください。
Q2. 1年点検は有料ですか?
1年点検は無償です。楓工務店の定期点検プログラム「カエサポ」では、1年・5年・9年が無償点検、14年・19年・24年・29年が有償点検となっています。
Q3. 点検の連絡はこちらからしなければいけませんか?
いいえ。時期が近づくと、点検希望日時をおうかがいするおはがきを郵送しています。届いたら、ご都合のよい日時をご返信ください。それ以前に気になることがあれば、いつでもチャットやお電話でご相談いただけます。
Q4. 点検までに、自分で何か準備することはありますか?
気になる箇所のメモと写真をご用意いただくのがいちばんです。あわせて、点検口や床下・小屋裏まわりの荷物を少しどけておいていただくと、確認がスムーズに進みます。
Q5. 小さなことでも連絡していいのでしょうか?
もちろんです。むしろ小さいうちにご連絡いただくほうが、対応も簡単で早く済みます。ドアの調整や設備の使い方といったご相談も、日常的にお受けしています。
Q6. 24時間換気は、電気代のために止めてもいいですか?
止めずに運転を続けてください。常時換気システムは、ごく弱い運転で室内の湿気や汚れを外に出し続ける仕組みです。止めると湿気がこもり、結露やカビの原因になることがあります。
Q7. 冬にエアコンをつけっぱなしにすると、電気代が心配です。
床下から家全体をあたためる仕組みは、一定の温度で連続運転するほうが効率的に働きます。こまめなオン・オフは、たくわえた熱が抜けて効きが悪くなる原因になります。
Q8. 「バキッ」という音がします。大丈夫でしょうか?
木材が伸縮するときに鳴る音で、木の家では起こりうる現象です。ただし、音の頻度が急に増えた、特定の場所から続くなど気になる点があれば、点検時にお伝えください。
Q9. 長期保証を受けるには、何をすればいいですか?
定期点検を継続して受けること、10年ごとの維持管理検査を実施すること、必要と判断された有償メンテナンス工事を完了すること、延長保証のお申し込みを行うことが条件です。まずは1年点検を受けることが第一歩になります。
Q10. 住宅ローン控除の手続きは、いつやりますか?
入居した翌年の確定申告で手続きします(会社員の方は2年目以降、年末調整で対応できます)。初年度の申告を忘れるとその年の控除が受けられませんので、年末までに必要書類を確認しておくのがおすすめです。制度の詳細は改正されることがあるため、最新情報は国税庁の案内や税務署でご確認ください。
住んでからの安心も、建てる前に確かめられます
ここまでお読みいただいて、「点検や保証の仕組みは、建てる前に確認しておくべきものだ」と感じられた方も多いのではないでしょうか。入居後の1年で困らないかどうかは、実は住宅会社を選ぶ段階でおおよそ決まります。
楓工務店の街かどモデルハウスでは、実際の間取りや住み心地を体感いただきながら、点検や保証、住んでからのサポート体制についてもその場でご質問いただけます。

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楓工務店では、資金計画から土地探し、設計、施工、アフターフォローまでトータルサポート。 まずはお気軽に無料相談会へお越しください。
