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新築の固定資産税はいくら?家の維持費のまとめ

「家を建てたあと、毎年どのくらいお金がかかるんだろう?」

住宅ローンの返済額は、事前にきちんと計算します。ところが、返済以外にかかり続けるお金については、意外と後回しになりがちです。なかでも多くいただくご質問が「新築の固定資産税って、いくらくらいですか?」というもの。賃貸にお住まいのあいだは払う機会がないため、金額の感覚がつかみにくい税金です。

家を持つと、固定資産税のほかにも、光熱費・メンテナンス費用・火災保険料といった支出が毎年続きます。楓工務店では、これらをまとめて「ライフサイクルコスト(生涯費用)」とお呼びし、資金計画の段階からご説明しています。建築費は、家にかかるお金の氷山の一角にすぎないからです。

この記事では、新築の固定資産税の決まり方と減額の特例を整理したうえで、光熱費・メンテナンス費・保険まで含めた「建てたあとにかかるお金」の全体像をご紹介します。読み終えたころには、月々の返済額に「あといくら見ておけばいいか」の見当がつくはずです。

 

 

結論|家の維持費は大きく4つに分けて考える

先に全体像をお伝えします。家を建てたあとにかかり続けるお金は、次の4つに整理できます。

  • 税金: 固定資産税・都市計画税(毎年)
  • 光熱費: 電気・ガス・水道(毎月)
  • メンテナンス費: 点検・外壁や屋根の手入れ・設備の交換(数年〜十数年ごと)
  • 保険料: 火災保険・地震保険(毎年または数年ごと)

このうち、光熱費とメンテナンス費は、家の建て方しだいで大きく変えられます。逆に言えば、建てるときの選択が、その後何十年分の支出を決めてしまうということでもあります。だからこそ、建てる前に知っておく価値があるお話です。

 

 

新築の固定資産税は、どうやって決まる?

「持っているだけでかかる税金」です

固定資産税(こていしさんぜい=土地や建物を持っている人が、毎年その市町村に納める税金)は、毎年1月1日時点でその土地・建物を所有している方に課税されます。住宅ローンを返し終わったあとも、ずっと払い続ける税金です。

 

計算のもとになるのは「売買価格」ではありません

意外に思われるのが、税額のもとになる金額が、購入した価格とは別だという点です。市町村が評価した固定資産税評価額(こていしさんぜいひょうかがく=市町村が税金の計算のために決める、土地や建物の値段)に、税率をかけて計算します。

 

計算式は次のとおりです。

  • 固定資産税 = 固定資産税評価額 × 標準税率1.4%
  • 都市計画税 = 固定資産税評価額 × 税率(上限0.3%)

税率は市町村が条例で定めるため、お住まいの市町村によって異なります。都市計画税は、市街化区域内の土地・建物にかかる税金で、地域によってはかからないこともあります。奈良県内でも市町村ごとに扱いが違いますので、具体的な税率はお住まい予定の市町村の窓口・公式サイトでご確認ください。(※本記事では特定の市町村の税率は掲載していません)

 

建物の評価額は、年が経つと下がっていきます

建物の評価額は、3年ごとの見直し(評価替え)のたびに、経年に応じて下がっていきます。つまり建物にかかる分の税額は、年々少しずつ軽くなっていくのが基本です。一方で土地の評価額は、周辺の地価の動きに合わせて上下します。

 

いつから、どうやって払う?

新築の場合、建物が完成した年の翌年から課税されます。市町村から納税通知書が届き、年4回に分けて納めるのが一般的です(一括での納付も選べます)。完成後には市町村の家屋調査が入り、そこで建物の評価額が決まります。

 

 

新築住宅には「税額が減額される特例」があります

一戸建ては3年間、税額が2分の1に

一定の要件を満たす新築住宅は、建物にかかる固定資産税が一定期間2分の1に減額されます。一戸建ての場合は新築後3年間、マンション等の場合は5年間が対象です。

この特例は適用期限が定められていますが、2026年度の税制改正でさらに5年間延長され、2031年3月31日までに新築された住宅が対象とされています(出典: 2026年度税制改正に関する国土交通省公表資料の内容にもとづく。詳細な要件は今後の公表内容および各自治体の運用をご確認ください)。

 

長期優良住宅なら期間が延びます

長期にわたって良好な状態で使える住宅として認定を受けた住宅(長期優良住宅)の場合、減額される期間が一戸建てで5年間に延びます。認定を受けるには申請と費用が必要ですので、メリットと費用を見比べてご判断いただく項目です。

 

土地にも軽減のしくみがあります

住宅が建っている土地には、税額を計算するもとの金額が小さくなる特例(住宅用地の特例)があります。200平方メートル以下の部分は6分の1、それを超える部分は3分の1として計算されます。「更地のままより、家が建っている土地のほうが税金は軽くなる」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

なお、税制は年度ごとに見直されます。ご検討の時期に何が使えるかは、補助金とあわせて確認するのが確実です。奈良県内で使える制度は奈良県・市町村の家づくり補助金まとめにまとめています。

 

 

光熱費は、家の性能で大きく変わります

維持費のなかで、もっとも大きく差がつくのが光熱費です。そして、あとから変えるのがいちばん難しいのも、光熱費を左右する部分(断熱・気密)です。

 

実例|太陽光と蓄電池で、電気代が月約4,000円

楓工務店で建てられた34坪のお家(オール電化)の実例をご紹介します。8.9kWの太陽光発電と10kWhの蓄電池を搭載されたご家庭では、毎日、乾燥機付き洗濯機を回し、エアコンもたくさん使いながら、月々の電気代が約4,000円に収まっています。

ポイントは、昼間に発電した電気を蓄電池に貯めて夜に使う、という組み立てです。電気自動車をお使いのご家庭では、ガソリン代まで浮いたというお声もいただいています。

 

断熱性能が「使う電気の量」を減らします

太陽光をのせる前に大切なのが、そもそも使うエネルギーを減らすことです。楓工務店の標準仕様は、真冬にエアコン1台で家中あったかい家(UA値0.46・HEAT20 G2基準)。この性能では、冬の朝でも室内の体感温度がおおむね13℃を下回らないとされています。廊下や脱衣所でヒヤッとしないぶん、暖房に使うエネルギーそのものが少なくて済みます。

また、楓工務店は太陽の光と熱を活かして冷暖房費を減らす設計手法(パッシブデザイン)で間取りを考えます。夏は軒や庇で日差しを遮り、冬は日射を室内に取り込む。設備に頼る前に、設計で光熱費を下げる考え方です。

 

 

メンテナンス費用|30年の付き合い方を先に決めておく

家は、建てたら終わりではありません。外壁・屋根・防水・設備は、年月とともに手入れが必要になります。大切なのは「いつ・何に・どのくらいかかるか」を、建てる前から見通しておくことです。

 

カエサポ(30年定期点検)の考え方

楓工務店では、お引き渡し後30年間、定期的にプロがお家の健康診断を行うカエサポ(30年定期点検)をご用意しています。

  • 無償点検: 1年・5年・9年(2〜4年目、6〜8年目は楓工務店からご連絡し、気になる点をお伺いします)
  • 有償点検: 14年・19年・24年・29年(5年ごと)

とくに意味があるのが9年点検です。法律で定められた10年間の保証が切れる前に状態を確認し、必要な手当てをしておく。10年を過ぎると自費での修理になるため、その前に見ておくという考え方です。

 

保証でカバーされる範囲を知っておく

「メンテナンス費用がいくらかかるか」を考えるうえでは、保証でカバーされる範囲を知っておくことが役に立ちます。楓工務店の主な保証は次のとおりです。

  • 瑕疵担保責任保険: 構造上主要な部分・雨水の侵入を防ぐ部分/最長25年
  • 屋根: 塗膜15年・穴あき25年
  • 地盤: ジャパンホームシールド地盤保証/20年
  • 防蟻(シロアリ): 10年
  • 外壁: 継ぎ目の割れによる漏水・表面の塗装など/10年
  • 防水(ベランダ・屋根): 10年(10年目までに有償の保全工事を行うと、保証が5年継続します)
  • 住宅設備: キッチン・お風呂・給湯器・食洗機・洗面化粧台など/10年

最長60年まで延ばせます

保証は初期20年。その後は有償のメンテナンスを行うことで10年ずつ延長でき、最長60年まで延ばせます(保証限度額1,000万円)。つまり、「有償点検・有償メンテナンスの費用は、保証を買い足すための費用でもある」という捉え方ができます。

 

 

火災保険・地震保険はどう考える?

住宅ローンを借りる場合、火災保険への加入は実質的に必須です。地震保険は火災保険とセットで加入します。保険料は建物の構造・所在地・補償内容によって変わるため、一律の目安をお伝えするのは難しい項目です(※具体的な保険料は、保険会社の見積もりでご確認ください)。

 

知っておいていただきたいのは、次の2点です。

  • 耐震等級3の住宅は、地震保険の割引の対象になります。ただし、割引を受けるために必要な公的な証明書の発行には、別途費用がかかります
  • 楓工務店の住まいには、大地震で家が全壊しても最高2,000万円まで建替え費用の一部を補償する制度(LIXIL SSバリュー)が付帯しています。火災保険と併用が可能です

楓工務店は全棟、柱1本1本まで強度を計算して設計する方法(許容応力度計算)による消防署と同レベルの地震に強い家(耐震等級3)です。地震への備えは、保険と建物の両輪で考えるものだと捉えています。

 

 

「ライフサイクルコスト」で家づくりを考える

楓工務店の資金計画では、建築費は氷山の一角とお伝えしています。水面から見えている部分が建築費(イニシャルコスト)、水面下に隠れているのが光熱費・メンテナンス費・ローン・税金・各種保険(ランニングコスト)。この2つを足したものが、ライフサイクルコストです。

ここで起きやすいのが、「建築費を抑えたはずが、住みはじめてからの支出で逆転する」という現象です。断熱性能を落とせば建築費は下がりますが、そのぶん光熱費は毎月かかり続けます。数十年という時間軸で見ると、差は小さくありません。

だからこそ、家づくりの予算は逆算方式の資金計画(総予算を先に決めて、そこから土地と建物の予算を振り分ける方法)で組み立て、そのうえで「建てたあとにいくらかかる家なのか」まで含めて判断していただきたいのです。将来の出費に不安がある方には、専門のファイナンシャルプランナーによるライフシミュレーションを無料で実施しています。いつ大きな出費があるのかを見える化してから、予算を決められます。

 

 

維持費を抑えるために、建てる前にできる4つのこと

  1. 断熱・気密の性能を確保する: あとからやり直すのがもっとも難しく、毎月の光熱費に直結します
  2. 太陽光発電・蓄電池を検討する: 初期費用と削減額を並べて比べ、ご家庭の使い方に合うかどうかで判断します
  3. 手入れのしやすい素材を選ぶ: 外壁や屋根は、将来のメンテナンスの回数と費用に効いてきます
  4. 点検・保証の仕組みを確認しておく: 「何年目に、いくらかかりそうか」が見えていれば、計画的に備えられます

この4つは、いずれも契約前に決めておけることです。楓工務店では間取り・仕様・地盤補強費をすべて決定してからご契約いただくため、契約後は平均13万円の「減額」となっています(2022年10月〜2023年9月実績)。先に決めきることは、契約後の安心にもつながります。

 

 

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 新築の固定資産税は、だいたいいくらくらいですか?

建物の評価額・土地の評価額・市町村ごとの税率によって決まるため、一律の金額をお伝えすることはできません。金額を知るには、市町村が定める税率と、想定される評価額を確認する必要があります。ご計画中のプランと土地が決まっていれば、目安を一緒に整理することもできますので、ご相談ください。

 

Q2. 固定資産税は、いつから払いはじめますか?

毎年1月1日時点の所有者に課税されるため、建物が完成した年の翌年からが基本です。完成後に市町村の家屋調査があり、そこで建物の評価額が決まります。

 

Q3. 家が古くなれば、固定資産税は安くなりますか?

建物の評価額は評価替えのたびに経年に応じて下がるため、建物にかかる分は年々軽くなっていくのが基本です。ただし土地の評価額は周辺の地価の動きで変わるため、合計額が必ず毎年下がるとは限りません。

 

Q4. 新築の減額の特例は、申請が必要ですか?

市町村によって手続きの扱いが異なります。長期優良住宅の認定を受ける場合は、別途申請と費用が必要です。手続きの詳細は、お住まい予定の市町村の窓口でご確認ください。

 

Q5. 太陽光をのせると、固定資産税は上がりますか?

設置方法(屋根と一体になっているかどうか)などによって扱いが変わります。ご検討中の仕様での扱いについては、市町村の窓口で確認するのが確実です。

Q6. 家の維持費は、月々いくら見ておけばいいですか?

ご家族の暮らし方・お家の性能・エリアによって変わるため、一律の金額はお伝えできません。ただ、税金・光熱費・将来のメンテナンス費・保険料の4つを、住宅ローンの返済とは別枠で積み立てておく考え方は、どのご家庭にも共通しておすすめできます。ライフシミュレーションでは、この積み立てを含めた見通しを立てられます。

 

Q7. メンテナンス費用は、何年目にまとまってかかりますか?

外壁・屋根・防水は10年前後が最初の節目になります。楓工務店では9年点検で状態を確認し、10年の保証が切れる前に必要な手当てをご提案しています。有償の保全工事を行うことで保証を延長できる項目もあります。

 

Q8. 光熱費を下げるには、太陽光をのせるのがいちばんですか?

順番としては、まず使うエネルギーを減らす(断熱・気密・パッシブデザイン)ことが先です。そのうえで太陽光・蓄電池を検討すると、効果が出やすくなります。断熱が弱い家に太陽光をのせても、使う量そのものが多いままです。

 

Q9. 建築費を抑えるか、性能を上げるか迷っています。

光熱費とメンテナンス費は毎年かかり続けるため、数十年で見ると建築費の差を上回ることがあります。判断に迷われたら、建てたあとの支出まで含めたライフサイクルコストで比べてみてください。

 

Q10. 建てたあとの相談は、どこにすればいいですか?

楓工務店には専門のアフターフォロー部署があります。お困りごとにすぐ駆けつけられるよう、車で1時間圏内を施工エリアとしています。点検の時期にはこちらからご連絡いたしますので、それ以外のタイミングでもお気軽にご連絡ください。

 

 

まとめ|「建てるお金」と「持ち続けるお金」を、セットで考える

新築の固定資産税は、評価額と市町村ごとの税率で決まります。新築住宅には税額が2分の1になる特例があり、建物の評価額は年々下がっていきます。ただし、家にかかり続けるお金は税金だけではありません。光熱費・メンテナンス費・保険料まで含めた全体で見ることが大切です。

そして、そのうち光熱費とメンテナンス費は、建てるときの選択で大きく変えられます。だからこそ楓工務店は、断熱・耐震・アフターの仕組みを標準仕様として整えています。建てたあと何十年も続く暮らしまで含めて、ご家族が笑顔でいられる家づくりでありたいと考えているからです。

楓工務店の街かどモデルハウスでは、エアコン1台で家中があたたかい住み心地を、実際に体感いただけます。光熱費の話は数字で聞くより、体で感じていただくのがいちばんの近道です。商品ラインナップ施工事例もあわせてご覧ください。

 


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