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パントリー・ファミリークローゼットの収納計画|後悔しない間取りの考え方

「収納をたくさん作ったのに、なぜか家が片付かない」——家づくりを終えた方から、いちばん多く聞くお悩みのひとつです。じつは、片付く家かどうかを決めるのは収納の「量」ではなく「置き場所」です。使う場所のすぐ近くに、使うモノの定位置がある。ただそれだけで、毎日の「片付ける」という作業が驚くほど減ります。

この記事では、いま人気の高いパントリー(食品などをしまう収納部屋)ファミリークローゼット(家族の衣類をまとめてしまう収納部屋)を軸に、後悔しない収納計画の考え方を整理します。広さの目安、家事動線との組み合わせ方、よくある失敗例まで、奈良で家づくりのお手伝いをしている楓工務店が、暮らしの言葉でやさしく解説します。図面を見る前に一度読んでおくと、打ち合わせでの伝え方がぐっと変わります。

 

 

なぜ「収納をたくさん作ったのに片付かない」のか

収納で後悔する家には、共通するパターンがあります。それは「収納の広さ」ばかりを気にして、「何を・どこで・どうしまうか」を決めていないことです。広いだけの物置は、結局モノを詰め込むだけの部屋になり、奥のモノは二度と使われません。

 

収納は「面積」ではなく「動線」で考える

大切なのは、モノを使う場所の近くに、その定位置があることです。たとえば買ってきた食品は玄関からキッチンへ運ぶので、その途中にパントリーがあると片付けが一往復で済みます。洗った服はベランダ・脱衣室から各部屋へ運ぶので、干す場所の近くにファミリークローゼットがあると「運んでしまう」手間が消えます。

この「モノと人が動く道すじ」を家事動線と呼びます。収納計画は、まずこの動線を紙に描くところから始めるのが、遠回りのようでいちばんの近道です。

 

「収納率」の目安と、その落とし穴

収納の量の目安として、家全体の床面積に対する収納の割合=収納率が12〜15%(4人家族なら、家全体の畳数のうち、だいたい1割強を収納にあてる目安)と言われます。ただし、これはあくまで平均です。物量が多いご家庭で収納率だけを追うと、居室が狭くなって本末転倒になります。

数字を目標にするのではなく、「いま持っているモノを全部書き出して、置き場所を決める」ほうが確実です。持ち物の棚卸しをしてから設計に入ると、「使いもしない広い収納」も「入りきらない小さな収納」も避けられます。

 

 

パントリー(食品などの収納部屋)の考え方

パントリーは、食品・調理家電・日用品のストックなどをまとめてしまうキッチン横の収納です。冷蔵庫に入れないお米・飲料・レトルト、ホットプレートや土鍋、ティッシュや洗剤のストックなど、キッチンまわりで散らかりやすいモノの定位置になります。

 

タイプは2つ:ウォークイン型と壁面収納型

  • ウォークイン型:人が入れる小部屋タイプ。収納量が多く、まとめ買い派に向く。1.5〜2畳(大人が1〜2人立って作業できる広さ)が目安。
  • 壁面収納型(オープン棚・カップボード一体型):キッチン背面などに設ける棚だけのタイプ。省スペースで、扉を開けずにサッと出し入れできる。

まとめ買いや防災ストックを重視するならウォークイン型、動線のシンプルさと省スペースを重視するなら壁面収納型が向きます。

 

棚の奥行きは「浅め」が使いやすい

パントリーで多い後悔が「棚が深すぎて奥のモノが行方不明になる」ことです。食品ストックなら奥行き30〜40cm(缶詰やペットボトルが1〜2列並ぶ浅さ)で十分。深い棚は一見たくさん入りそうですが、奥が見えず“化石”を生みます。可動棚(高さを変えられる棚)にしておくと、背の高い調理家電にも合わせられて長く使えます。

 

コンセントと換気を忘れずに

ウォークインパントリーは、炊飯器やホットプレートを置いて“使う場所”にもなります。棚の高さにコンセントを2〜3口用意しておくと、家電の一時置き&充電コーナーとして便利です。また、食品を置く場所なので湿気とにおいがこもらない工夫も大切です。楓工務店の家は隙間がほとんどないから花粉もPM2.5も入ってこない気密性能(C値0.7〜0.8)と計画的な換気で、家全体の空気を穏やかに動かします。閉め切った収納内の湿気・カビ対策は、家全体の性能とセットで考えると安心です。

 

 

ファミリークローゼット(家族の衣類収納)の考え方

ファミリークローゼットは、家族全員の衣類・タオル・下着などをまとめてしまう共有の収納部屋です。各部屋にクローゼットを分散させる代わりに一か所に集約することで、「洗う→干す→しまう→着る」がぐるっと近い場所で完結するのが最大のメリットです。共働きで家事の時短を求めるご家庭に、とくに人気があります。

 

何畳あればいい?広さの目安

  • 2畳(約3.3㎡・大人が2人立てる広さ):4人家族の衣類をハンガー中心でしまう最小ライン。
  • 3畳(約4.9㎡・季節家電や布団も置ける広さ):衣類+スーツケースや季節家電まで収める余裕あり。人気の広さ。
  • 4畳(約6.6㎡・着替えスペースも取れる広さ):ここで着替えまで済ませたい、物量が多いご家庭向け。

畳数だけでなく、「ハンガーパイプの長さ(合計何m掛けられるか)」で考えると失敗しません。服の多いご家庭はパイプを2段にすると収納力が倍近くになります。

 

「畳む服」より「掛ける服」を増やすとラク

ファミリークローゼットが片付く一番のコツは、畳む収納を減らしてハンガーで掛ける収納を増やすことです。畳む作業がなくなり、乾いた服はハンガーごとサッと移動するだけ。

 

「回遊できる」配置がさらに便利

脱衣室・洗面とファミリークローゼットを一直線、あるいはぐるっと回れる配置にすると、朝の身支度と夜の片付けがスムーズになります。玄関からファミリークローゼットへ直接入れる配置なら、帰宅→上着をしまう→手洗い、という動きも一筆書きで済みます。

 

 

パントリー×ファミクロで家事動線を1本にまとめる

いま多くのご家庭が採用しているのが、玄関 → パントリー → キッチン → 脱衣室 → ファミリークローゼットを近い場所にまとめる「家事ラク動線」です。買い物を片付けるのも、料理も、洗濯も、身支度も、家の一角でぐるっと完結します。

 

回遊動線のメリットと注意点

ぐるっと回れる回遊動線は便利な反面、通路と出入り口が増えるぶん、壁が減るという側面があります。壁は地震の力を受け止める大切な要素なので、大きな開口や回遊をつくるときは構造とのバランスが欠かせません。楓工務店は柱1本1本まで強度を計算する設計(許容応力度計算)で、消防署と同レベルの地震に強い家(耐震等級3)を標準としています。

 

ウォークインの温度・湿気も家の性能しだい

収納部屋は窓が小さかったり無窓だったりで、夏に暑く、冬に寒くなりがちです。ここが暑いと衣類や食品の傷みにつながります。楓工務店の標準は真冬でもエアコン1台で家中あたたかい断熱性能(UA値0.46)。家全体の温度差が小さいので、収納の中まで穏やかな環境を保ちやすくなります。

 

 

収納計画でよくある失敗と対策

失敗1:とりあえず広くして“物置”になった

置き場所を決めずに広さだけ確保すると、奥にモノが積み上がる物置になります。「何をしまうか」を先に決めてから広さを決めるのが鉄則です。

 

失敗2:棚が深すぎて奥が死蔵に

奥行きの深い棚は容量は増えても“見えない・取れない”を生みます。食品・日用品は奥行き30〜40cmの浅めが正解です。

 

失敗3:コンセント・照明が足りない

後付けしにくいのがコンセントと照明です。パントリーには家電用に、ファミクロには身支度用に、計画段階で余裕を持って配置しましょう。人が入ると自動で点く人感センサー照明にすると、両手がふさがっていても困りません。

 

失敗4:入口が狭くて大物が入らない

スーツケースや季節家電を想定せず入口を狭くすると、大きなモノが入りません。しまう予定の一番大きなモノを基準に開口幅を決めます。

 

失敗5:家族の成長を考えていない

お子さまの成長で服の量も持ち物も変わります。可動棚やパイプの増設余地を残し、10年後の暮らしを想像して可変性を持たせておくと長く快適です。楓工務店では、間取りが固まる前に持ち物の量や暮らし方をていねいにヒアリングし、地盤補強費まで含めて契約後にむしろ平均13万円“減額”になる家づくり(契約後追加費用 平均13万円減額)を実現しています。

 

 

楓工務店の家づくりでの収納の決め方

楓工務店では、収納を「あとで足す設備」ではなく間取りの最初に組み込む要素として設計します。ORDER(完全自由設計)やSELECT(間取り自由+内装選択)はもちろん、定額制のCOCOQUMIでも、暮らし方に合わせた収納の相談が可能です。

実際にどんな収納が可能かは、図面よりも実物を見るのがいちばんです。施工事例では、ファミリークローゼットやパントリーを取り入れた奈良のお住まいをご紹介しています。

 

 

FAQ|パントリー・ファミリークローゼットのよくある質問

Q. パントリーは何畳あればいいですか?

ウォークイン型なら1.5〜2畳が目安です。まとめ買いや防災ストックを重視するなら2畳あると余裕があります。省スペースにしたい場合は、壁面の棚だけの壁面収納型でも十分機能します。

 

Q. ファミリークローゼットは何畳が人気ですか?

4人家族では3畳(約4.9㎡)が人気です。衣類に加えてスーツケースや季節家電まで収まり、着替えスペースも少し取れます。物量が多いご家庭は4畳を検討してください。

 

Q. パントリーとファミリークローゼット、どちらを優先すべき?

ご家庭の困りごとしだいです。キッチンまわりが散らかりやすいならパントリー、洗濯物の片付けが負担ならファミリークローゼットが効きます。両方を家事動線上に並べられると理想的です。

 

Q. ウォークインクローゼットとファミリークローゼットの違いは?

ウォークインクローゼットは主に1部屋(寝室など)に付随する個人の収納、ファミリークローゼットは家族全員分をまとめる共有の収納、という位置づけです。ファミクロは洗濯動線と合わせやすいのが特長です。

 

Q. パントリーの棚はどのくらいの奥行きがいい?

食品や日用品なら奥行き30〜40cmが使いやすいです。深すぎると奥が見えず死蔵になります。高さを変えられる可動棚にしておくと、背の高い家電にも対応できます。

 

Q. 収納部屋は湿気やカビが心配です。大丈夫?

窓の少ない収納は湿気がこもりやすい場所です。楓工務店の家は隙間の少ない気密性能(C値0.7〜0.8)と計画換気で家全体の空気を動かすため、収納内も過度に湿気がこもりにくい環境を保ちやすくなっています。

 

Q. 収納を増やすと居室が狭くなりませんか?

やみくもに増やすと居室を圧迫します。だからこそ、持ち物を書き出して必要量を把握し、家事動線上に効率よく配置することが大切です。量より置き場所で片付く家をつくります。

 

Q. あとから収納を増やすことはできますか?

可動棚やパイプの増設余地を残しておけば、ある程度は後から調整できます。ただしコンセント・照明・出入り口の広さは後から変えにくいので、計画段階で余裕を持たせることをおすすめします。

 

Q. 平屋でもファミリークローゼットは作れますか?

作れます。むしろワンフロアの平屋は回遊動線と相性がよく、玄関・洗面・クローゼットを近くにまとめやすい間取りです。

 

Q. 収納の相談はどこですればいいですか?

楓工務店の無料相談会で、いまのお住まいの困りごとや持ち物の量からお話をうかがい、収納を含めた間取りをご提案します。図面が固まる前のご相談が、後悔を減らす近道です。

 

 

まとめ|収納は「量」より「置き場所」

片付く家をつくるコツは、収納を広くすることではなく、使う場所の近くに、使うモノの定位置をつくることです。パントリーは浅めの可動棚で見える収納に、ファミリークローゼットは掛ける収納中心で洗濯動線とつなぐ。この2つを家事動線上にまとめるだけで、毎日の「片付ける」がぐっと軽くなります。

楓工務店の街かどモデルハウスでは、パントリーやファミリークローゼットのある暮らしを、実際の広さ・使い勝手として体感いただけます。「うちの持ち物ならどのくらいの収納が要る?」——そんな具体的な相談も大歓迎です。

 


奈良・京都南部で家づくりをお考えの方へ。
楓工務店では、資金計画から土地探し、設計、施工、アフターフォローまでトータルサポート。 収納から間取りまで、まずはお気軽に無料相談会へお越しください。

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