COLUMN

和モダンリノベーション|和の魅力を活かす再生リフォームの実例と費用

「畳や障子のある落ち着いた雰囲気は残したい。でも、暗くて寒くて仕切りの多い今の家のままでは暮らしにくい」——古くからの日本の家や、和室のある住まいにお住まいの方から、よくうかがうお悩みです。そんな「和の良さ」と「今の暮らしやすさ」を両立させるのが、和モダンリノベーションです。

和モダンとは、障子・畳・無垢の木・塗り壁といった日本の家ならではの素材や情緒を、現代のシンプルで機能的な間取り・インテリアと調和させるデザインの考え方。この記事では、和モダンリノベーションで取り入れられる代表的な要素と、奈良・京都南部で700件以上のリフォーム・リノベーションを手がけてきた楓工務店の実例、そして費用の目安を、暮らしの言葉でやさしくご紹介します。テイスト(見た目の雰囲気)を軸にお伝えしますので、「わが家にも取り入れられそう」というイメージづくりにお役立てください。

 

 

和モダンリノベーションとは?「残す」と「変える」の見極め

和モダンリノベーションの根っこにあるのは、「ただ新しくするのではなく、その家の良さや思い出(趣)を大切に残しつつ、現代の快適な暮らしに合うように変えていく」という考え方です。楓工務店ではこれを「守り育てる」リノベーションと呼んでいます。

たとえば、細かく仕切られて暗かった和室の続き間は、壁を抜いて明るく開放的なLDK(リビング・ダイニング・キッチンがつながった空間)に。一方で、味わいのある太い横木や、昭和のレトロなデザインガラスなど「これは残したい」という要素はあえてそのまま活かす——この「残す」と「変える」の見極めこそが、和モダンの仕上がりを左右します。

 

「和風」との違いは、暮らしやすさとの両立

昔ながらの純和風の家は、趣がある一方で、部屋数が多く動線(家の中の移動のしやすさ)が悪かったり、冬に寒かったりすることがあります。和モダンは、和の情緒を残しながらも、家事のしやすい動線・広い一体空間・断熱性の高さといった現代の快適さをしっかり取り入れる点が、単なる「和風」との大きな違いです。

 

 

和モダンを形づくる代表的な素材・意匠

和モダンの空気感は、いくつかの素材づかいと工夫の積み重ねで生まれます。楓工務店の実例で実際に採用されている、代表的な要素をご紹介します。

 

ヒノキの無垢フローリング

和モダンをテーマにした戸建ての改修では、LDK全体の床にヒノキの無垢フローリング(1枚板から切り出した本物の木の床材)を採用した実例があります。合板の床材にはないヒノキならではの温かみと、心地よい香りが空間全体に広がり、素足で過ごしたくなる床になります。

 

漆喰調の塗り壁(アクセントの壁)

和室の床の間(とこのま=掛け軸や花を飾る一段の空間)の背面に、漆喰(しっくい)調の塗り壁風の壁材を採用した事例があります。さらに、照明をあえて壁ぎわに寄せて配置することで、塗り壁の繊細な凹凸に光が反射し、空間に陰影(濃淡のある奥行き)が生まれます。のっぺりした壁とは違う、旅館やお寺のような上質な落ち着きが出るのが特徴です。

 

障子で「景色を切り取る」窓

和モダンの象徴ともいえるのが障子です。ある実例では、4枚の和モダン障子戸を新設する際、真ん中を固定した窓(フィックス窓)にし、両サイドだけを開閉できる仕様にしました。こうすると、障子を閉めていても外の庭や里山の四季の景色が、まるで絵画のように切り取られて楽しめます。光をやわらかく通す障子は、和の落ち着きと明るさを同時にかなえてくれます。

 

小上がりの畳コーナー

「畳の雰囲気は残したい」というご要望に人気なのが、リビングの一角に一段高くつくる小上がりの畳コーナーです。床から10cmほど上げた小上がりは、腰かけたり、お子様がお絵かきをしたり、来客時にくつろいだりと、多目的に使えます。

  • 畳の下は大容量の引き出し収納:おもちゃ・布団・ファンヒーターなどをすっきり仕舞え、生活感を隠せます。大工が空間にぴったり合わせて造作(オーダーメイドで製作)します。
  • 傷に強い畳を選べる:ペット(猫)の爪による引っかき傷に強い和紙畳(大建工業)を採用した実例もあり、暮らし方に合わせて畳の種類を選べます。

 

差鴨居・梁・古い建具を活かす

味わいのある家では、天井近くに渡された太い横木(差鴨居=さしがもい)や梁、既存の古い扉を、あえて見せる・再利用することで、新築にはない重厚感と個性が生まれます。既存の建具を再利用すれば、味わいを出しながら費用をおさえられるという利点もあります(※伝統的な古民家の構造そのものを再生する工事は、専門の判断が必要です)。

 

 

和モダンリノベの実例と費用の目安

ここでは、楓工務店が手がけた和モダンテイストのリノベーション実例を、費用・面積・工期とあわせてご紹介します。費用は建物の状態や工事範囲によって変わりますので、あくまで目安としてご覧ください。

 

実例1:築30年・木造戸建て「3部屋をつなげた大空間の和モダン」

細かく仕切られていた3つの部屋の壁を取り払い、約30帖の大空間LDKへと生まれ変わらせた事例です。床全体にヒノキの無垢フローリングを張り、室内の引き戸の1つには既存の古い扉をあえて再利用してコストをおさえつつ、新しいヒノキの美しさと調和させました。漆喰調の床の間や、庭の景色を切り取る4枚の障子窓など、旅館のような上質な和モダン空間に仕上がっています。

 

実例2:築28年・奈良市 マンション「こだわりの畳コーナーLDK」

  • リフォーム価格:約1,250万円
  • 面積 / 工期:87.66㎡(約26.5坪)/ 約3か月

リビングの一角にあった和室を見直し、その半分を小上がりの畳コーナー(下部は大容量のおもちゃ収納)に。残りの半分は、洗濯物を干す場所に近いファミリークローゼット(家族共用の収納)にすることで、洗う・干す・しまうの家事動線を最短にしました。畳の落ち着いた雰囲気を残しながら、収納力と使い勝手を大きく高めた和モダンの好例です。

 

実例3:築54年・生駒市 戸建て「思い出と快適が両立する家」

  • リフォーム費用目安:約1,000万〜1,500万円の価格帯
  • 面積 / 工期:81.47㎡(約24.6坪)/ 約3か月

両親から引き継いだ日本家屋を、部屋を仕切る壁を取り払って開放的な19帖のLDKに。状態のよかった差鴨居や重厚な柱はあえて見せる形で残し、新築では出せない情緒を演出しています。構造上どうしても抜けない柱があったため、その柱を挟むように向かい合わせの収納棚と作業台を造作し、キッチンの家事動線を短くする工夫も採用しました。元の住まいにあった木材を再利用した造作のダイニングテーブルも、大工の手づくりです。

より詳しい仕上がりは、リフォーム・リノベーションの施工事例でご覧いただけます。

 

 

和モダンリノベを成功させる3つのポイント

1. 「残したいもの」を最初に言葉にする

和モダンは、何を残すかで印象が決まります。「この梁は見せたい」「この建具は使いたい」「畳の空間はほしい」——思い出や好みを最初に整理して伝えることで、設計士が活かし方を具体的に提案できます。

 

2. 素材の「数」を絞り、色みをそろえる

和の要素をあれこれ足しすぎると、ごちゃついて見えます。木・塗り壁・畳など主役の素材を絞り、色みのトーンをそろえることで、モダンで洗練された印象になります。アクセントの壁色は、好みの雰囲気の写真を集めて共有すると、イメージのズレが起きにくくなります。

 

3. 見た目だけでなく「動線」と「収納」を一緒に考える

和モダンの心地よさは、見た目の美しさだけでなく、暮らしやすさとセットで完成します。畳コーナーの下を収納にする、家事動線を一直線にまとめるなど、意匠(デザイン)と機能を同時に設計することが、住んでからの満足度を大きく左右します。

 

 

楓工務店の和モダンリノベーション、3つの強み

不動産から設計・施工まで「ワンストップ」

楓工務店は不動産の専門スタッフが社内にいるため、中古の戸建てや味わいのある家を探す内覧の段階から、リノベ担当の営業が同行できます。「この壁を抜いて畳コーナーとつなげられるか」「梁や柱を見せるデザインにできるか」を購入前にプロの目で確認できるので、予算のミスマッチや後悔を防げます。

 

大工課による「造作」と「既存活用」

楓工務店には大工の職人が組織された部門があり、思い出の詰まった古材を使ったオリジナルのテーブルや、和モダンな内装に合う造作収納・テレビボード・畳下収納などを、1センチ単位で手づくりします。既存の建具や素材を活かしてコストをおさえる提案も得意です。

 

耐震診断にもとづく安心の間取り変更

和室の壁を抜いて大空間をつくるときは、見た目だけでなく安全が欠かせません。楓工務店では大工の経験則だけに頼らず、間取りを変える際は木造のみ耐震診断を行っています。※混構造やRC造の建物の耐震診断は行っておりません。補強が必要な箇所を確認します。安心して和モダンの開放的な空間を楽しんでいただくための土台です。あわせて、顧客満足度98%以上(楓工務店調べ)という評価もいただいています。

 

 

よくある質問(FAQ)

Q. 和モダンと和風は何が違いますか?

和風が昔ながらの日本の家の様式そのものを指すのに対し、和モダンは和の素材や情緒を残しつつ、現代のシンプルなインテリアや暮らしやすい間取り・断熱性能と調和させたスタイルです。落ち着いた雰囲気と今の快適さを両立できるのが和モダンの魅力です。

 

Q. マンションでも和モダンリノベはできますか?

はい。実例のように、リビングの一角に小上がりの畳コーナーを設けたり、漆喰調の壁でアクセントをつけたりと、マンションでも和モダンのテイストは十分に実現できます。ただし、管理規約や構造による制約があるため、事前の確認が必要です。

 

Q. 畳コーナーは掃除や手入れが大変ではないですか?

近年は、傷や汚れに強く色あせしにくい和紙製の畳などもあり、暮らし方に合わせて選べます。ペットがいるご家庭には引っかき傷に強い畳を採用した実例もあります。下を収納にすれば、限られた空間を有効に使えます。

 

Q. 古い梁や柱を「見せる」デザインは追加費用がかかりますか?

既存の梁や建具を活かす場合、状態やクリーニング・補強の要否によって費用は変わります。ものによっては新しい材料を使うより費用をおさえられることもあります。現地を確認したうえでご提案します。

 

Q. 障子は結局、掃除や張り替えが面倒では?

手入れの手間が気になる場合は、破れにくい強化タイプの障子紙や、樹脂製の障子など、扱いやすい素材を選ぶこともできます。景色を切り取る固定窓と組み合わせるなど、手入れしやすい設計の工夫もご提案します。

 

Q. 和モダンリノベの費用はどのくらいかかりますか?

工事範囲によって大きく変わります。実例では、マンションの一部を含むリノベで約1,250万円、戸建ての大規模な間取り変更で約1,000万〜1,500万円の価格帯があります。まずはやりたいことをお聞きし、概算をお出しします。

 

Q. 壁を抜いて大空間にすると地震に弱くなりませんか?

楓工務店では、木造の建物であれば、間取りを変更する際に必ず耐震診断書を作成し、必要な補強を行ったうえで工事を進めます。開放感と安全性の両立が可能です。

 

Q. 中古住宅を買って和モダンにリノベしたいのですが、何から始めればよいですか?

物件を買ってからでは改修にかけられる予算が決まってしまうため、「リフォームありきで物件を探す」のがおすすめです。楓工務店では物件探しの段階からリノベ担当の営業が同行し、和モダンの実現可能性と費用を購入前にご相談いただけます。

 

Q. どんな家でも和モダンにできますか?

戸建て・マンションを問わず、多くの住まいで和モダンのテイストは取り入れられます。ただし、建物の状態・構造・規約によってできる範囲が変わるため、一度ご相談ください。

 

 

まとめ|和の良さを、今の暮らしに合わせて育てる

和モダンリノベーションは、障子・畳・無垢の木・塗り壁といった和の魅力を残しながら、明るく開放的で家事のしやすい「今の暮らし」に合わせて住まいを育てていく方法です。ポイントは、「残したいもの」を最初に言葉にすること、素材を絞って色みをそろえること、そして見た目と動線・収納を同時に設計すること。楓工務店は、物件探しから設計・施工・大工の造作までワンストップで、耐震診断にもとづいた安心のご提案をしています。

楓工務店の街かどモデルハウスでは、無垢の木の質感や、和の素材を活かした空間の雰囲気を実際に体感いただけます。和モダンの住まいづくりに興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 


奈良・京都南部で和モダンリノベーションをお考えの方へ。
楓工務店では、物件探しから資金計画、設計、施工、アフターフォローまでワンストップでサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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